北洋銀行を使いこなそう

北洋銀行と北海道

北洋銀行は北海道札幌市に本店を置く銀行で、第二地方銀行でありながら北海道一の規模を誇る大手銀行です。総資産は8兆円にも迫る勢いで、第二地方銀行内ではもちろんトップ、地方銀行ランキングに換算しても第6位という一大勢力なのです。北海道無尽としての設立は1917年と銀行の中でもかなり歴史が古く、主要株主にも老舗や大手企業が名前を連ねます。そのため堅実な経営と規模の大きさに定評があり、人気地方銀行となっています。

北洋銀行が北海道トップの規模となった背景には、かつて札幌に本店を置いていた都市銀行である北海道拓殖銀行の存在があります。今現在都市銀行といえば三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行(埼玉りそな銀行)を指しますが、1998年までは北海道拓殖銀行という都市銀行があったのです。元々特殊銀行として設立して都市銀行に転換した北海道拓殖銀行は、都市銀行としては最も小規模だったものの、海外にも支店を置く立派な都市銀行でした。

しかし東京から離れた北海道が本拠地という地理的なデメリットが響いてバブル到来と崩壊の対応が遅れ、結果的に不良債権の山を築くことになってしまいました。さらに追い打ちをかけるように不良債権の原因となっていた企業に対する背任罪を指摘され、銀行としての社会的信用も失墜してしまいます。こうして北海道拓殖銀行は実質的に経営破たんとなったものの、大手銀行は潰さないという大蔵省の意向を受け、北海道銀行を始めとする道内の銀行に合併や営業譲渡を打診します。が、ことごとく破断。最終的に規模も行員数もはるかに劣る北洋銀行に譲渡されることになったのです。

都市銀行だった北海道拓殖銀行の営業譲渡によって、それまで北海道内第3位の規模だった北洋銀行は一躍第二地方銀行トップに躍り出ます。さらに同じ第二地方銀行だった札幌銀行との合併でさらに資産を増やし、今に至ります。2008年のリーマンショックでは北洋銀行始まって以来の大赤字を記録し、国から公的資金を注入される事態に陥りましたが、現在は立て直しています。